実績できること会社記事相談する
事例仕組み・自社プロダクト

全国161自治体を毎日巡回し、公告PDFをAIが読む。自治体公募の検索サイトを立ち上げました

自治体のプロポーザル案件は、方式の区分を持たないポータルにPDFで公告されます。開くまで内容がわからない。この不便を解消するため、全国161自治体のサイトを毎日巡回し、公告PDFをAIが読んで要点を整理する仕組みを企画し、開発に投資しました。約4,800ページを毎日自動生成しています。

公募ファインダーのトップページ

自治体のプロポーザル案件を案件名で検索できるサイト「公募ファインダー」を、自社サービスとして企画・公開しています。現場で不便を感じていたことを解消するために、開発へ投資しました。全国161自治体のサイトを毎日巡回して公募情報を集め、公告のPDFをAIが読んで要点を整理する。この一連の流れを、人手を介さずに動かしています。

開くまで中身がわからない

自治体の業務委託は、多くが公募型プロポーザルで発注されます。ところが情報を探す側から見ると、扱いにくい状態にあります。

国の官公需情報ポータルには全国の公告が集まりますが、「プロポーザル方式かどうか」という区分を持っていません。公告の本文はPDFで添付されるだけなので、提出期限も、参加資格も、評価の配点も、ファイルを開くまでわかりません。

さらに、自治体が独自に募集するものは、そもそもポータルに載りません。各自治体のサイトを一つずつ見て回るしかない。

探す時間が、提案を考える時間を削っています。

つくったもの

案件1件につき1ページを用意し、案件名で検索して辿り着けるようにしました。2026年9月末時点で約4,800ページあります。

掲載しているもの 件数
プロポーザル・企画競争・指定管理者募集 768件
補助金(Jグランツ) 392件
自治体が独自に募集しているもの 2,145件

金額・期日・要件は、公告原文と自治体公式ページの記載をそのまま載せています。AIに数値を書かせることはしていません。推測した数字が混ざると、使えない情報になるからです。

毎日動いている仕組み

全国161自治体の巡回

47都道府県、東京23区、政令指定都市と県庁所在地、人口30万人規模の主要市。これらの公式サイトを毎日巡回し、公募のページを探します。

自治体のサイトは構造がばらばらです。一覧ページの場所も、リンクの貼り方も、文字コードすら統一されていません。索引ページを自動で見つけ、そこから辿る仕組みにしました。拾ったページが公募なのか、単なるお知らせなのかは、AIが本文を読んで判定します。これまでに17,398件を分類しました。

公告PDFを読む

案件ページからは「提案準備ブリーフ」を依頼できます。その案件の仕様書・実施要領・評価基準をAIが読み込み、参加資格、提出物と期日、評価の配点、提案書の目次案、失格につながる注意点を1通のメールにまとめて送るものです。

読み込む資料は優先順位をつけています。仕様書や評価基準を先に、記入用の様式は後ろに。数百ページの上位計画書のように、人が開くのを避けがちな資料ほど、読ませる価値があります。

そして、読めなかった資料があれば隠さず書きます。資料名と理由を明記し、その案件にとってなぜ重要かも添える。わかったふりをしないことを、設計の前提にしました。

出力を機械で検査する

AIが書いたものをそのまま送ることはしていません。3段階の検査を通します。

章の欠けや途中切れがないか。本文に出てくる金額と日付が、元の公告データに実在するか。別の案件の資料が混ざっていないか。最後に、書き手とは別のAIが資料と突き合わせ、資料にない記述を指摘します。

検査を通らなければ作り直し、それでも通らなければ本文は送りません。誤った期日や金額を届けるくらいなら、資料そのものを案内する。そう決めています。

使った技術と費用

静的サイト生成、Cloudflare Pages、Cloudflare Workers、D1、Gemini API。日次処理は常時稼働のミニPCで動かし、コードはGitHub経由で自動反映しています。

運用費は月に千円台です。ページの分類が1件あたり0.04円、公告資料を読んで要点をまとめるのが1通あたり2.1円。実測値です。

同じ仕組みを、御社の業務にも

公募ファインダーがやっていることを分解すると、次の4つです。

  1. 決まった場所を毎日見に行き、変化を見つける
  2. 集めたものをAIが読んで分類する
  3. PDFや文書から必要な項目を取り出す
  4. 出力を機械で検査してから人に届ける

この形は、自治体公募に限った話ではありません。庁内に溜まる書類の仕分け、問い合わせの一次対応、申請書類の不備チェック、補助金要綱の要点整理。どれも同じ組み立てで作れます。

このようなシステムの開発を承ります。 要件の整理から、AIに任せる範囲の線引き、運用の設計まで。「AIを使って何かできないか」という段階からのご相談で構いません。実際に動いているものをお見せしながら、どこまでを自動化でき、どこからは人が判断すべきかをお話しします。

補助金を使った開発にも対応しています。対象経費の考え方や見積の組み立ての段階からご相談ください。

公募ファインダーを見る

CONTACT

同じことを
相談する

何をつくるか決まっていなくても大丈夫です。動かしたいことを教えてください。

岡
岡 浩平Future Studio 株式会社 代表